南極越冬隊に使用された「バンバン」

no image オフ 投稿者: SLlov7uk

1971年発売のバンバン

スズキを代表するバイクの1つとして、バイクを良く知らない方でも名前を知っているほど有名なモデルが、バンバンです。
1971年に発売されたレジャーバイクで、初期モデルはバンバン90として発表。
太いタイヤを設置したレジャーバイクは、タイヤ内に空気入れが搭載され自由に空気圧を調整出来る優れものとして世のライダーを魅了しました。

その後1972年にクラスチェンジした125と50が発表、更に1973年には75も発表され、いずれもバンバンならではの極太タイヤを搭載。
前後輪共に存在感抜群のルックスをしているものの、どこか可愛らしいルックスも相成り人気モデルとして定着しました。

初期モデルのバンバン90は、小型自動二輪車でありながら安定した走行性能を確保。
2ストローク空冷単気筒エンジンを搭載し、加速力にも優れたモデルとなっています。
ちょっとした買い物やお出掛けにピッタリの気軽に乗れるバイクとして、始めてバイクに乗る方からも支持をされたのです。

南極越冬隊に利用されていた歴史も!

1971年の初期モデルバンバンは、何と同年、南極越冬隊が利用したバイクとしても有名です。
凍り付いた南極を力強く走る姿が写真に収められており、バンバン発売当時多くのライダーに衝撃を与えたことも記憶に新しいでしょう。
その事もきっかけにバンバンの知名度は大きく上昇、南極のような過酷な環境でもバンバン走れるバイクとして、世に広まる事となったのです。

その後もモデルチェンジを繰り返し2017年に生産終了となるまで数多くのバンバンが出回りました。
自動車排出ガス規制がなければ現在でも確実にモデルチェンジが繰り返された発表をされ続けたバイクであると言われています。
正にバイク業界の革命児、スズキが誇るバイクとして世に定着しています。

バンバン最新モデルのスペック

2017年に生産が終了となったスズキのバンバンですが、幾度のマイナーチェンジを繰り返した後に辿り付いたのが、バンバン200です。
こちらは2002年に販売されたバンバンシリーズを元に作られた復刻モデルで、バンバンシリーズならではの極太タイヤは健在。
199ccの4ストロークエンジンを搭載した現代版バンバンとして、多くのライダーを虜にしました。

特別仕様車であるZも販売され、2007年のモデルチェンジ後は当時の自動車排出ガス規制を見事にクリア。
エンジンにオイルクーラーを搭載し、フューエルインジェクションと触媒を装備したままにパワーが健在なモデルとして定着しましたが、平成28年の排ガス規制は残念ながらリタイア。
多くのライダーに引退を惜しまれながらもそのまま生産販売が終了し、現在でも中古バイクが高価格帯で取引されている人気バイクです。