独創的なデザインが評価されたカタナ

no image オフ 投稿者: SLlov7uk

カタナの誕生秘話

スズキ・カタナが初めて登場するのは、1980年に西ドイツで開催されたケルンモーターショーでした。
モーターショーでは、カウル付きプロトタイプ「GSX1100S KATANA」とGS650Gを出展していました。
日本刀をモチーフとしたカタナは、性能の高さと先鋭的フォルムなデザインに反響も著しく、当時「ケルンの衝撃」とも呼ばれたほどでした。

賛否両論あったデザインは、評価が二つに割れ、そのまま批判されることはないだろうとも言われたものだったのです。
当時をご存じの方は、この騒動をよく覚えていらっしゃるのではないでしょうか。
これまでのスズキとは、袂を分かつようなざん新なスタイルに、度肝を抜かれたものでした。

スズキ・GSX-S1000カタナのスペック

『主要スペック』
エンジン形式:T719/水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブ
排気量:998cc
最高出力:109kW(148PS)/10,000rpm
最大トルク:107N・m(10.9kgf・m)/9,500rpm
全長×全幅×全高:2,130mm×835mm×1,110mm
シート高:825mm
車両重量:215kg
燃料タンク容量:12リットル
タイヤサイズ(前):120/70ZR17M/C(58W) ダンロップ製ラジアルタイヤ「SPORTMAX Roadsport2」
タイヤサイズ(後):190/50ZR17M/C(73W) ダンロップ製ラジアルタイヤ「SPORTMAX Roadsport2」
参考価格:154万円
ボティカラー:ミスティックシルバーメタリック(YMD)
:グラススパークルブラック(YVB)

カタナの走りと走行性能

独自のスタイルを貫いたカタナは、結果的に刀をイメージした独創的なデザインが評価されることになります。
実際にシリーズを通じ、20年以上も生産し続けているのですから、人気はかなりのものです。
今回ご紹介したのは、GSX-S1000カタナの2000年モデルとなります。
初代同様、刀エンブレムは健在で、タウンユースから峠、そしてツーリングにまで対応する、リラックスしたポジションで走行することができます。

今回のニューマシンの特徴としては、全ての回転域において、トルクフルかつ、スポーティで楽しい乗り味を楽しめるところです。
さらに、先進のトラクションコントロールシステムを搭載していますので、ロングツーリングでも疲れることなく旅を堪能できるでしょう。

ファンを魅了し続けるカタナ

スズキのユーザーであれば、ざん新なデザインであったカタナの出現に驚いた半面、やはりスズキだなと、感じたのではないでしょうか。
常に新しいアイデアを取り入れ、ユーザーにこびない姿勢は、まさにスズキの社風とも言えるでしょう。
このデザインは、BMWのデザイナーだった人物たちが設立した「ターゲットデザイン」という会社でした。

その後もカタナのデザインは、この会社にゆだねられることになります。
なぜスズキが、このような個性的なデザインにこだわるのか、それは主張の強さが、ある意味熱狂的なファンを生むことを知っているからだといいます。