motoGP2021シーズンの参戦体制について

motoGPの主な概要
モータースポーツレースファンなら、「motoGP」というレースはご存じかと思います。
motoGPは、ロードレース世界選手権のことで、1949年から開催されている由緒あるレースなんです。
二輪車ロードレースの世界選手権ということもあり、クラス別による世界チャンピオンを決定するレースです。
ご存じのように、グランプリレースは日本も含め、世界各国で開催されていますが、グランプリレースの種類は全部で18レース。
つまり、世界を転戦しながら、18戦の争いが繰り広げられるというわけです。
レースの順位に応じたポイントがあり、これを加算していくことで、年間チャンピオンが決まります。
2001年までは、略称でWGPと呼ばれていましたが、現在はMotoGPという名称が一般的です。
スズキがmotoGP・2021シーズンの参戦へ
先ごろ、スズキがmotoGP・2021シーズンの参戦へ、というニュースが飛び込んできました。
これを聞いて、スズキはロードレース世界選手権に、参加していなかったのかと、疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
確かに、不参戦の時期もありましたが、スズキは1960年から参入しています。
今回参戦するのは、スズキが誇る「Team SUZUKI ECSTAR」での参戦。
Team SUZUKI ECSTARは、2020年シーズンMotoGPクラスで、チームチャンピオンを獲得したチームです。
参戦マシンは、優れた性能を誇る通期の「GSX-RR」です。
2021年で年間チャンピオンともなれば、2連覇達成の大偉業、待ちかねたファンも今年は見逃せないシーズンになりそうです。
motoGP2021の参戦予定車両
『GSX-RR 車両スペック』
エンジン形式:水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブ
排気量:1,000cc
最高出力:176kW(240PS)以上
最大トルク:176kW(240PS)以上
最高速度:340km/h以上
全長×全幅×全高:2,096mm×720mm×1,140mm
ギヤボックス:6速(シームレスシステム)
フレーム形式:アルミツインスパー
車両重量:157kg以上
タイヤサイズ(前):17インチ
タイヤサイズ(後):17インチ
『Team SUZUKI ECSTAR チーム体制』
・ライダー
アレックス リンス
ジョアン ミル
・チームディレクター
佐原 伸一
・テクニカルマネージャー
河内 健
motoGP2021参戦の経緯
1960年より、本格的な世界レースへの参戦を果たしたスズキですが、当時は2輪部門に乗り出してわずか8年で、自前のテストコースなどはありませんでした。
参戦へのきっかけは、なんと同業者である本田宗一郎氏であったといいます。
1959年に行われた、第3回全日本オートバイ耐久ロードレースの後に、本田氏から当時の社長であった鈴木俊三に、マン島TTレースの出場をすすめられたといいます。
しかし前述の通り、レースに参戦する下地がない事を危ぐする鈴木俊三に対して、本田宗一郎氏は快く、ホンダの荒川テストコースを貸したという経緯がありました。
その後スズキは、数々のレースに参戦し、成功を収めることになりました