MotoGP2022シーズンの参戦体制について

スズキが投入したマシンは?
MotoGP2022シーズンは世界最高クラスの二輪レースで、スズキも参戦しています。
トップクラスのマシンとライダーが終結する場ですので、スズキも持てる技術をつぎ込んでこのレース用のマシンを仕立ててきています。
MotoGP2022シーズンに投入されたマシンは、GSX-RRです。
名前からも分かるようにGSX-Rという市販されているモデルとベースは一緒なのですが、レース用にチューニングされているため、その性能はモンスター級です。
エンジンは1,000ccの水冷式4気筒DOHCを搭載しています。
このエンジンの出力は最高で240PS以上となっていて、最高速度は時速340km以上とされています。
GSX-R1000Rは市販モデルとしては最高スペックを誇りますが、それでも197PSとなっています。
1.5倍近いパワーを叩きだすわけですから、その力の差はとんでもないものです。
さらにボディーの情報を細かく見ていくと、重量が157kgとちょっとというデータに驚かされます。
MotoGP2022シーズンでは重量についてのルールもありますので、規定以上の重量を満たしていなければなりません。
それでも1000ccクラスの重さではなく、市販用だと250ccクラスのマシンと同じくらいの軽さです。
この軽量ボディーにモンスター級のエンジンなのですから、その加速感がいかにすごいものかは容易に想像が付きます。
参戦したライダーについて
スズキのライダーはジョアン・ミルです。
驚くような攻めを見せる走りではないのですが、無駄が一切なくミスをすることなく順位を確実にキープする頭の切れるライダーです。
年間チャンピオンシップでは3位という好成績を残していて、その走りの確かさが伺えます。
またまだ若手に位置するライダーなのですが、非常にクレバーで落ち着いた走りをしていますのでこれからさらに期待が持てます。
もう一人は、アレックス・リンスです。
対照的に攻めの姿勢がはっきりと見えるライダーで、見ている人を熱くしてくれます。
アグレッシブに闘ってくれて、諦めることなくコーナーを攻める様子はレースの楽しさを感じさせてくれます。
チームとしての見どころは?
スズキは「チーム・スズキ・エクスター」というチームでMotoGP2022シーズンに挑んでいて、見事2020年間チャンピオンを勝ち取っています。
モンスター級のマシンを送り出しつつも、繊細で非の打ち所がない丁寧なセッティングをしています。
ライダーとのコミュニケーションもよく取れていて、回を重ねるごとに完成度が高くなっていくところが見どころです。
世界で最も速いバイクを送り出すスズキの活躍にこれからも期待したいところです。