今でも買える空冷2ストTS185ER

消えゆく2ストロークマシン
かつて、様々なレースでも、栄冠を勝ち取った2ストロークマシンですが、時代の変遷について行けず、消え去っていく運命です。
2ストのことを簡単に説明すると、4ストエンジンと比べて、燃焼回数が2倍あるエンジンのことです。
つまり、同じ排気量であれば、2倍のトルクがあるということになりますので、単純計算で2ストマシンは早かったわけです。
そんな、スズキの2ストマシンが、今は生産終了されているTSシリーズです。
空冷のモデルは、「ハスラー」の名称で販売されていましたので、懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな2ストマシン、スズキ・TS185ERをご紹介していきます。
スズキ・TS185ERのスペック
『主要スペック』
エンジン形式:2ストローク空冷単気筒
排気量:183cc
最高出力:13kW (18HP)/6,000rpm
最大トルク:17.6Nm/6,000rpm
全長×全幅×全高:2,160mm×860mm×1,125mm
シート高:835mm
車両重量:102kg
燃料タンク容量:7リットル
タイヤサイズ(前):F 2.75-21 45P チューブ
タイヤサイズ(後):R 4.10-18 59P チューブ
TS185ERの特徴に懐かしさを感じる人も
TS185は、ちょうど125ccと250ccの中間クラスの立ち位置で、主に輸出用のバイクでした。
しかし、1時期国内でも販売されたことがあり、お乗りになっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
空冷のTS125と基本設計はほぼ同じで、重量がかなり軽いのが特徴です。
TSシリーズは、スズキを代表するオフロードバイクでした。
写真で見れば、乗ったことのない方でも、懐かしく感じるといいます。
それもそのはず、TS250マシンは、仮面ライダーを始めとする特撮ものに、よく使われていたからです。
これは、スズキがテレビ番組への車両提供を、積極的に行ってきたからだといいます。
TS185ERの魅力あふれる走り
日本で販売中止になった後も、実はTS185ERはしばらく生産されていました。
もちろん、海外向けの輸出用で、中古車市場でよく見かけるのも、こうしたタイプのTS185ERが多いんです。
つまり、今でも手に入れられるマシンということで、いまだに人気があります。
走りに関して言えば、オフロードバイクですので、山道などのトレッキング的な走りは、それこそ得意中の得意としています。
先に述べた通り、原付きの50㏄スクーターよりも軽いので、取りまわしはかなり楽です。
排気量は183ccながらも2ストマシンというだけあって、走りはかなり快適です。
あえてくらべるなら、4スト250ccクラスのオフロードバイクにも、引けは取らない魅力あふれる走りを見せてくれます。