アッと驚くようなデザインのギャグ

個性の強さが特徴のスズキギャグ(1986年モデル)
1986年モデルのスズキギャグの特徴はその個性の強さです。
ギャグというネーミング自体もなかなかないものですから大きな特徴になります。
こういったユニークさが世間にウケてちょっとしたブームにもなったのです。
スズキギャグは凝ったデザインのミニバイクですが当時はこのような遊び心をバイクに施すという発想自体がなかったのでしょう。
このスズキギャグに影響されたヨシムラのスポーツキットが発売されるなどということもありました。
今でこそ個性が大事にされますが、この時代に個性を前面に出したバイクを作るとはスズキには時代の先を読む先見の目があったのかもしれません。
ギャグの歴史を知りたいもの
前述しましたように個性的でユニークなスズキのギャグですがどのような歴史をたどってきたのか知りたいものです。
そこで、ギャグの歴史としてベースになった前のモデルについて調べてみましたのでギャグが大好きという方、スズキのモデルに興味のある方は参考になさってください。
1985年製造の4サイクルバーディー50がスズキギャグの前のモデルです。
この4サイクルバーディー50はどのようなモデルなのかご紹介しますと4ストのビジネスバイクで雰囲気としてはホンダのカブにも似ています。
ギャグの個性的な雰囲気と比べると全然違いましてどちらかというと地味な雰囲気のビジネスバイクです。
この4サイクルバーディー50からギャグに受け継がれているのは燃費性能が良いことや壊れにくい丈夫さ、乗りやすさです。
逆に変更されている部分はエンジンの回転を良くしてパワーをアップさせたところでしょう。
このように見てみますとギャグは4サイクルバーディーをよりパワーアップさせ高性能にした上に個性を付け加えたバイクということです。
2台を並べて見てみますとオーソドックスなお父さんとやんちゃな息子というようにも見えます。
ギャグのスペックはどうなっている?
このように個性的で当時人気の高かったスズキギャグですがスペックはどのようになっているのか気になるものです。
ギャグのスペックをご紹介しますと型版はLA41A で1540 mmです。
全幅は610mmになり全高は870mmでシート高は全幅と同じ610mmになります。
各部は走りを意識して作られていますので「ギャグ」というネーミングとその個性的な戦闘機を意識した雰囲気のみを大事にしているのではないということが分かります。
つまり見かけのみではなく中身にも細心の注意を払って作られているというわけです。
タンクは7リットルの大容量ですから長い距離を走行してもなかなか減らないようになっています。
このようにスペックを見てみますと現在のマシーンにも近いような燃費を意識した作りは当時としてはめずらしいものだったかもしれません。