スズキの人気車種グラストラッカーの紹介

アメリカの旗 オフ 投稿者: SLlov7uk

グラストラッカーとは

グラストラッカーは、1990年代後半に巻き起こったトラッカーブームに乗り、スズキから発売されたバイクです。
トラッカーというのは、アメリカで流行していたモータースポーツの1つであるダートトラックに参戦する車両をモチーフにした車両になります。
ダートを走るタフで力強い走行性能と、競技専用車両としてのシンプルなスタイルが基本です。
シンプルなため、カスタムベースとしても人気を集めました。
そうした中でグラストラッカーが誕生したのは、ちょうど21世紀に突入したミレニアムな2000年のことです。
当時搭載されたエンジンは、空冷4サイクル4バルブSOHC単気筒エンジンで、スターターとしてセルに加えて、キックも付けたのが話題を呼びました。
好みや気分に応じ、キックでスタートもでき、よりノスタルジックなバイクらしさを楽しむことができたのです。
当時は珍しい極小の6リッタータンクや前輪18、後輪17インチホイール、車両全体もコンパクトなルックスでありながら、ワイドなハンドルにフラットシートを採用し、アメリカの競技用のトラッカーに可能な限り近づけたスタイルに仕上げています。
本格的なトラッカーモデルとして話題を呼び、一躍人気車種となったのです。
ノーマル車でありながら、カスタムバイクのようなルックスが受け、普通のバイクに飽き足らないライダーたちの心をくすぐりました。

グラストラッカービッグボーイ

特に好評だったのが、当時多くのバイクが先進技術や機能性重視でセル式スターターとなっていたのに対し、キックも採り入れたことです。
そのため、スズキでは翌年2001年には、このキックをより堪能できる、一回り大きな車体の派生モデル、グラストラッカービッグボーイを開発します。
ビックボーイはシート高がグラスストッカーより40mmほど高く、初心者からベテランまで使いやすい車体なのが特徴です。
また、カスタムパーツが豊富なため、カスタマイズが好きな方にも好まれました。
一方、グラストラッカービッグボーイの発売と同時にグラストラッカーについては、ビッグボーイとの違いを打ち出すため、キックを廃止するモデルチェンジを行いました。
さらに2004年には新型エンジンへの変更、2008年には環境基準をクリアするフューエルインジェクションを搭載させています。
よりコンパクトな車体がお好みなら、ビックボーイよりエントリーモデルのグラスストッカーがおすすめです。
また、キックの付いたモデルが欲しければ、2000年モデルを中古で探してみましょう。