GSX1100S 刀

最高傑作とも言われるKATANA
ハンス・ムートによってデザインされたKATANAは、その名前の通り刀をイメージしています。
スズキを代表する最高傑作であるとも言われており、独特なフォルムが特徴です。
GSX1100Sは初期型のSZが1981年にデビューし、翌年には基本設計を変えないSD、さらにその翌年にはSEが登場するなどマイナーチェンジしていきます。
1987年になるとSZとほとんど同じであるSAEが登場、またフレームを赤くしエンジン・外装はSEと共通のSBEが限定で販売されました。
その後は生産中止していましたが、1990年にはSMがアニバーサリーモデルとして再登場します。
国内仕様として1994年にSRから再生産し、2000年に登場したファイナルエディションをもって、KATANAの生産は最後となっています。
アメリカのAMAスーパーバイクを意識して登場したのが、GSX1000Sです。
レギュレーションの関係から1100ccが1000ccにボアダウンされています。
SZはGS1000SというネーミングのVMキャブ搭載アメリカ仕様、1100と同じでCVキャブ搭載のヨーロッパ仕様がありました。
しかし、アメリカ仕様に搭載されていたVMキャブの特性が扱いにくいものであったことから、アメリカ仕様以外では使用されませんでした。
1100SDとほとんど同じ仕様だったSDが最終モデルとなったため、GSX1000Sは希少度の高いモデルなのです。
KATANAが名車と言われる理由
KATANAは複数の漫画でも取り上げられたことがあるくらい、存在感や人気のあるマシンです。
偉大なデザイナーであるハンス・ムートにより創られ、刀をイメージしたデザインは世界最速のバイクを目指しており、そのデビューは非常にセンセーショナルなものでした。
また、GS1100Eがベースとなった空冷TSCC4バルブ・ツインカムエンジンに改良を施し、5psアップした111psは当時の世界最強でした。
まさにスズキの開発チームが情熱を持って生み出した名車なのです。
スクリーンも当時は珍しかった風洞実験をしてから形状を決定するなど、性能も形も鋭い切れ味だったのです。
デビューからかなりの年月が経過していますが、今でも古さは感じず、根強い人気があります。
生産は終了していますが何度も再販しているため、今後も再販の可能性に期待しているというファンは少なくないのです。