ストリートマジック110

スポーツスクーターの異色モデル
1998年前後には、スポーツバイクで50cc、125ccクラスというとヤマハのRZ50、SR125、TZR50Rなど、ホンダのマグナ50、リトルカブ、ドリーム50、NSR80など、カワサキのエリミネーター125など、そしてスズキのマローダー125、RG50ガンマ、RG125ガンマなど、かなりたくさんのモデルがありました。
そんな中にあって、ロードスポーツ車と比べても遜色のないスポーツ性能、スクーターの長所である操作性の良さや取り扱いの簡単さといった手軽さをあわせ持ち、軽快かつ力強いスタイルを追求しており、スポーツスクーターとしては異色とも言えるのがストリートマジック110です。
ストリートマジック110は、ストリートマジックの50ccモデルとほとんど同じサイズのツインチューブフレーム、エンジンはアドレス110の113ccのものを搭載しています。
ステップはスポーツバイク同様ですし、タンクはニーグリップがしっかりできるものを、ホイールは前後12インチ、リザーバータンク別体式リアショックの倒立フォークを採用することで、ただのスクーターではないスポーティーな動力性能と走行フィーリングを実現しました。
オフロード仕様のストリートマジック2-110との違い
オンロード(スタンダード)モデルのストリートマジック110の登場2か月前に、先行発売されたオフロード仕様のストリートマジック2-110があります。
ストリートマジック2-110はストリートマジック110より充実した装備を備え、前後の12インチホイールにブロックタイヤを使い、ライトガードと丸型ヘッドライト、アップフェンダーなどのオフロードテイストパーツを選択しています。
さらに、リアキャリア、ラバーなしのグリップを装備し、アップハンドル化もすることで実用面、ポジションも充実したものになっており、オフロードでの走破性はもちろん、ルックスもより良いものとなっています。
日常的な足として使うのはもちろん、キャンプや釣りなどのアウトドアでもストリートマジックを使えば、行動範囲を広げられます。
しかも、ストマジクラスという限定のクラス設定のレース、オンロード・オフロードを問わないワンメイクレースが開催されるなど、幅広い遊び方が可能でした。
1998年に放送されていた「DAYS」というドラマで、主演をつとめた長瀬智也がストリートマジックに乗っていたため購入した、というライダーもそれなりにいたのではないでしょうか。