Vストローム1000から進化したモデル「Vストローム1050」

Vストローム1050の主な概要
今回、ヤマハから発表された新型「Vストローム1050」ですが、まずはそのベースともなった「Vストローム1000」について少しふれておきます。
Vストローム1000は、ヨーロッパで2002年から、2009年にかけて発売されていたマシンです。
当初996ccの排気量と、水冷V型2気筒のマシンでしたが、2007年にマイナーチェンジ、そして2013年には大幅な変更が行われました。
その時に、排気量が1037㏄となり、スズキ初となるトラクションコントロール及び、ABSも装備されました。
今回は、それから8年を経て、新たな2021年モデルとして「Vストローム1050」と名称も変更され、発売されることになりました。
スズキ・Vストローム1050のスペック
『Vストローム1050・主要スペック』
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ90度V型2気筒
排気量:1037㏄
最高出力:107.44PS/8,500rpm
最大トルク:10.19㎏-m/6,000rpm
全長×全幅×全高:2,265㎜×870㎜×1515㎜
シート高:855㎜
車両重量:236㎏
燃料タンク容量: 20.0リットル
タイヤサイズ(前):110/80R19
タイヤサイズ(後):150/70R17
参考価格:151万8000円
カラー:グラススパークルブラック/パールブリリアントホワイト
:グラススパークルブラック/ソリッドアイアングレー
:グラススパークルブラック
Vストローム1050の特徴とメリット
今回、Vストローム1050として発売されることになりましたが、エンジンも同等で、排気量は前モデルのVストローム1000と同じです。
しかし、双方を比較してみると、最高出力及び最大トルクの面で、Vストローム1050が大きくパワーアップしていることがわかります。
詳細は省きますが、その理由はスズキの新たな技術力にあります。
このように、性能がアップしているのにもかかわらず、価格の面では据え置きという点も、ユーザー側としては、かなり有り難い措置と言えます。
こうしたパワー特性を見ても、アドベンチャーとしてではなく、スポーツツアラーに近い走りも堪能できそうです。
軽快なVストローム1050の走り
排気量からみても、Vストローム1050のパワーは、十分想像できるというもの。
出来栄えからして、純粋にVストローム1000からのスムーズな進化がうかがえ、乗り手としても十分に満足のいくマシンに仕上がっています。
高速回転域が、よりスムーズになったことからも、Vストローム1050の走りとしては、ツーリングに際して、より安定感のある走りをアシストしてくれます。
また今回、Vストローム1050と同時に発売になったのが、Vストローム1050XT。基本的なスペックは、Vストローム1050と同等ですが、電子制御メカが充実しているのが特徴です。
価格は少しお高めですが、最先端の技術を投入し、十分に満足いただけるマシンに仕上げられています。