ツーリングの旅-秩父-

街並み オフ 投稿者: SLlov7uk

古き良き街並みと大自然を堪能する秩父

このツーリングでは、まず北関東自動車道、関越自動車道を使って花園ICへ向かい、そこから東秩父村の秩父高原牧場の辺りを経由、最終目的地の長瀞に到着するというルートを走ります。
途中の山越えでは、場所によって少し幅の狭い箇所もありますが、概ねきれいな道ですし、木々が開けたワインディングが明るく続いています。
路肩でバイクを停め、少し休憩して草の上で一息つきたくなるような斜面がたくさん見つかります。
天気に恵まれれば、確実に爽快な気分で走ることができるルートだと言えるでしょう。
自分のペースでバイクを走らせるのが、これほど素晴らしいことなのかと感じられるほどの場所です。

山を越え、目的地である長瀞に到着したら、長瀞駅近くの駐車場にバイクを停めて周辺を散策します。
川岸の岩畳を目指して歩くと、通りの両側に色々な土産物屋が並んでいます。
特産品のこんにゃく、そば粉、しゃくし菜のつけものなどが並び、中にはブリキの玩具が置かれた店もありました。
典型的な観光地といった趣を楽しみながら歩いていると、岩畳に到着します。
結構スケールの大きい岩畳ですし、岩の上にも誰でも歩いて行けるため、観光地としてはとても良いところです。

長瀞のみどころは他にもたくさんあります。
たとえば、長瀞駅の駅舎は非常に趣のある木造の建物ですし、その近くにある旧新井家住宅も時代はかなり違いますが、かなり見応えがあります。
さらに、秩父市街や秩父の西の小鹿野の街中で見られるような建物は、さらに一見の価値ありと言えます。

小鹿野市街の街道沿いには、古くからの手法を使って建てられた家が両側に建ち並んでいます。
横路に入れば、土壁の家も多く残っていますし、古くからの寺社がそのままの姿で旅人を迎えています。
かなり前の時代へと、時間を遡ってしまったような気分を味わうことができるでしょう。

秩父、長瀞のみどころ

秩父高原牧場にある彩の国ふれあい牧場は、入場、見学が無料となっています。
柵ごしではありますが牛が間近で見られるだけでなく、ふれあい動物広場ではヤギの親子とふれあうことができますし、彩の国モーモーハウスでは畜産について学ぶことができます。
また、展望台からは東京まで見渡すことができ、天気の良い日には立ち寄りたい場所の1つです。

秩父高原牧場エリアには、天空を彩るポピー畑があります。
丘の頂上から西側へ少し下り、道沿いに約3.5ヘクタールという広い畑に、赤く美しいひなげしの花が咲いています。
これは、ヨーロッパの中部が原産のシャーレーポピーという品種で、開花時期は5月の中旬から6月の上旬です。

長瀞町にある旧新井家住宅は、郷土資料館と同じ敷地内に保存されている屋敷で、約260年前に建てられたと言われている農家の住宅です。
かつて秩父によくあった養蚕農家の作りになっていて、栗の木板に乗せた石で押さえる板葺屋根です。
この旧新井家住宅のすぐ隣にあるのが花菱草園で、6月頃になると一面がハナビシソウでオレンジ色に染まります。

長瀞町郷土資料館には、長瀞町で使われていた民具、機織りに関係した品、資料などの展示があります。
実は長瀞町には遺跡が約130、それも縄文時代から江戸時代まで幅広い時代のものがあるのですが、それらの遺跡から出土した品の展示もあります。

秩父に残っている最古の時代の店構えが見られる武甲酒造は、国の登録有形文化財指定を受けています。
店の地下には武甲山からの地下水が通っていて、石灰が含まれたその水で造られるお酒は一級品です。
秩父市と小鹿野町をまたいだ広大な敷地の公園が、秩父ミューズパークです。
スポーツ施設や野外ステージだけでなく、森林まで敷地内にあります。
1つの山がまるごと公園になったような場所で、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。